料理写真の個展にいってきた。「彩食硯日(さいしょくけんび) - 食空間カメラマン知新温の仕事」

 

先日、「食空間カメラマン」 @ArataOn さんの写真個展に行ってきました。

 

大判カメラで「食空間」を捉えた写真展−自由が丘のギャラリーで - 自由が丘経済新聞

 

このブログではちょくちょく料理の写真を掲載していてグルメ写真ブログをひそかに狙っているわけですが、その勉強の一環として。この方は菓子職人を目指していた経歴もあるらしく、展示されていた写真もお菓子の写真が中心でした。館内の写真撮影NGだったので文章でしか伝えられないんですが、感想をひとことでいうと「プロの作品」ばかり。

料理写真をとるうえで、フードスタイリングっつって、単にお店で出てきたメニューを写真撮るだけじゃなくて、見栄えがいいように盛り付けとか一緒に写りこむ小物なんかを計算してアレンジする作業工程があって、フードスタイリストっていうそれを専門に行う職種のかたもいるわけです。自分も少しスタイリングを意識しながら写真撮ったりはしていますが、やはり自分とはまったくレベルの違うプロとアマの差をまじまじと感じました。

会場にご本人さまがいらっしゃって直接話ができて、力説されたのはフランスのガレット・デ・ロワというお菓子の写真。ホールケーキのようなお菓子の上に小さい陶器人形と紙で作った王冠が載せられた構図で撮られていました。ホールケーキ状のパイのなかに陶器人形が1つ埋め込まれていて、複数人に切り分けたなかにその陶器人形が入っていたひとは「アタリ」で、王冠をかぶって祝福される、という文化風習があるらしく、それをイメージした写真だとのこと。そういう文化的背景を知らなきゃ撮れない作品だし、それをうまく1枚のなかに盛り込んだってのがスバラシイなーと思いますた。なんつーかアートですなこりゃ。

 

今回直接展示されていた写真ではないけれど、イメージの近いお菓子写真がブログに掲載されてます。こんな感じの写真たちでした。

 

 

おまけ。この個展に行く前に、自由が丘の中華料理屋さんで食べたランチ。スタイリングとかなにも考えずにただ接写で撮ったもの。

 

海鮮焼きそば。具が大量すぎて中身が見えないですが、ソフト麺焼きそばが中に隠れております。塩味で美味。

 

こちらは「豚肉と高菜の固焼きそば」。豚肉&高菜以上に、タケノコとタマネギが大量でした。こちらは醤油味。固焼きそばってたまにしか食べる機会ないけれどおいしいですな。

 

ううむ。もっともっとおいしそうに見える写真を撮れるようになりたいですなあ。