口コミマーケティングの話とかマクドナルドのヤラセ行列の話とか。

いつも読ませてもらっているブログに面白い話題が連続してあったので乗っかりで。

チミンモラスイ? : [BR]ブロガーズネットワーク再考 その6

口コミマーケティングの業界団体(協議会)の設立を目指した「WOMマーケティング協議会設立準備会」設立というニュースがクリスマスイブの12月24日にありました。

ちょっとブログ検索をしたところ、今回の準備会発足についてブログ界隈にも反響があったようです。

一通り拝見しましたが、賛否両論あるみたいですね。

 

WOMマーケティング協議会 | smashmedia

こういうのができることは基本的にはいいことなんだと思うんだけど、本当にそうなのかは慎重に考えたほうがいい。閉鎖的排他的な団体になってしまう危険性もあるので。うまくバランスが保てるといいなあと見ています。
ぼくはそもそもPR会社とか広告代理店、さらにはメディアが中心になってる時点でちょっとマズいなと思っていて関わるのを断りました。だってこれPayPerPostやってる会社が入ってるよね。そりゃいかんでしょ。

そんなこんなで批判的な意見もいくつかあがっている模様。

一方、世話人の藤代さんなんかは、

クチコミは誰のものか「WOMマーケティング協議会設立準備会」の発足にあたって - ガ島通信

会の世話人をやっていることもあり、ニュースを見た方から、「誰のための団体なのか」「発起賛同人の中にWOMマーケティングの理念を理解していない人もいるのでは」といった反応も頂きました。人によってクチコミマーケティングの捉え方も異なりますので、「あまり関係なさそう」という声もありましたが、幅広い業界、関心を持つ人々で、事例や課題について考える「場」が必要なのではないかと考えています。

発起賛同人は、いまのところ事業者が多いですが、クチコミは皆のものだから、WOMJがブロガーやマーケター、クライアント、研究者などがそれぞれの課題や問題を持ち寄って解決するような「場」になっていけばいいと思っています。

という具合。
口コミの団体についてのことがこうやってブログなどで口コミ的に議題にのぼっていくのはとてもいいことだ。

 

じつはこの協議会が立ち上がる数週間前に、世話人のかたから発起人へのお誘いのお声がけをいただいていました。自分はこういうブログマーケティングまわりにことに興味をもっていてブロガーイベントの類にもちょくちょく参加してみたりしていますが、あくまで1参加者であってそこまでなにかにコミットするほどでもないのでスルーしていました。で、いざ立ち上がってプレスリリースを見てみると発起人リストに知ってる人の名前がちらほらとあったりして、あらためて興味深く見ていた次第。

 

さらにタイミングがいいところに、マクドナルドのヤラセ行列の話。原宿で話題になったクォーターパウンダーが西日本で初めて発売されるってんでえらい行列ができたが、じつはこのなかにフルキャスト経由のサクラが混じっていた、という件。これについてはsmashmedia河野さんのエントリーがとても面白い。

マクドの件でmixiの反応 | smashmedia

これはmixiの反響。300人以上が日記で反応してる。
興味深い現象だったので、知らない人のところに足跡がつくのは抵抗があったけど、いろいろ読んでみた。さすがに全部は読んでないけど、100人以上は読んだ。

やっぱりほとんどがネガティブな反応で、怒ってる人が多かった。

おもしろかったのがマスコミへの怒りをぶつけてる人がいたこと。

とはいえ、10%くらいは肯定的な人たちがいたのも事実で、それもまた現実として憶えておいたほうがいい。

感覚的には全体の1〜3%くらいは、そもそも「クォーターパウンダー」のことを知らなくて、こういうニュースにも特にネガティブな感想を持たずに、ただの新商品情報として受け止めてる人がいるね。

さらにそのコメント欄も。

ただまあフェアな世の中にしたいし、金持ってる企業とか、嘘つきの企業が勝ち続ける世の中は嫌ですよね。

 

触発されて、いろんなことがアタマのなかをぐるぐるしていて、「ブームの仕掛け人」とかってTVドキュメンタリーなんかで取り上げられてリスペクトの念で見られる人たちの存在とか、PR会社の意義そのものとか、TV番組のヤラセ報道に通じることとか、最近でいうと泰葉のようなお騒がせ芸能人をおっかけるワイドショーとそれを喜ぶ視聴者たちとか、狼少年の昔話とか、炎上マーケティングなんて言葉とか、炎上ボヤをJ-CASTあたりが記事にすると一気に発火するケースが多いこととか、・・うーんうまくまとまらず。。。
ひとまずね、炎上マーケティングって、全然アリだと思うんですよね。実際効果あるし、多くの人の目に触れるきっかけになるし。ただおのれの信用をすり減らす行為には違いないので、使いどころは考えなきゃだと思う。むしろ炎上すら起こせないようだとホントに非力ですよ。
炎上してしまった過去の事例は、今までにそれなりのストック数があるしクチコミをビジネスにしている人たちにはケーススタディとしてしっかり共有されていると思います。逆にいま調べてみたいのは、「ここまできわどいことをやったけれど、とくに炎上はしなかった」っていうようなギリギリセーフだった事例。細かく言い出すと、その出来事をどのクラスのメディアが取り上げて報道したか、によって影響範囲が大きく変わるので単純にPR手法がイイかダメかって比較はしづらいかもしれんが。そんなことを今回のWOM協議会でシェアされてガイドライン化されていったりすればスバラシイことだと思います。

 

 

ちなみに若干話はそれるが、クォーターパウンダー自体の話。原宿でステルスに販売開始されたことを、自分は全然知らなくて口コミで知って、その後イイカンジにPRが展開されていて、とてもよく戦略を練っていたのだと思う。そのことは素直にとても好印象。
この商品って、マックでバイトしてたときに社員が「アメリカにはクォーターパウンダーっていうでかい肉をつかったメニューがあるんだぞ」とことあるごとに話していたのが記憶に残っていて、9月にアメリカ旅行に行ったときにここぞとばかりに食べたりしてました。今回日本で売られているものは話を聞いているとアメリカで販売されているものと同じ味のようなので、うまいハンバーガー屋めぐりをしている自分ではありますが全然興味対象外。肉がでかい、という以外は味付けは普通のマックのハンバーガーと違いが感じられなかったッス。