「あらたにす」が意外とイイ

くらべる一面 : 新s あらたにす(日経・朝日・読売)

 

1月31日から始まった、朝日、日経、読売の3紙の共同ニュースサイト。
賛否両論、どちらかというと批判的な感想意見のほうが多いみたいですが、スタートから1週間見てみて、個人的には「意外とイイ」。
いや自分も一番最初の印象は「なんでぇーニュースサイトなのにRSS配信してないの?だっせぇー!」でした。で、しょうがないから毎日アクセスしていたら、意外と好感を持った。

記事の重み

RSSリーダーでニュースを見てると、大量に効率的にニュースを見ることができる反面、どれもおなじ「1コマ」にしか見えなくて、その記事が世間的に重要な話題なのかみんながスルーしてるような話題なのか、一見ではわからないという意識がRSSリーダー使い始めたころからあって。それを解決するために、はてブ数なんかを見ていつも判断しているわけです。
「あらたにす」は、3紙それぞれのベスト3の記事が、順位順に大きい面積をつかってレイアウトされていて、どのニュースが重要なニュースなのか直感的にわかりやすい。「読み比べ」がもともとのコンセプトなんだろうけど比べるつもりは自分はあまりなくて、3紙で同じ話題がカブっていればそれだけ世間の注目のニュース、バラけていればその日はこれだ!っていうニュースがなかった、って判断ができる。

適度な情報量

「あらたにす」自身にはあまり情報量はなくて、トップページの記事数もはそう多くないし、むしろ各紙のサイトへユーザーを誘導する設計になっている。
それがむしろ適切な情報量になっていて、さっと全体が俯瞰できてよい。RSSリーダーで別のサイトのニュース記事を大量に読みつつ、補助的に「あらたにす」を眺めて話題の注目度を判断する、という使い方を覚えました。

ネットと新聞紙のユーザーの違いと架け橋

自分自身は1人暮らしを始めて新聞購読しなくなって10年ちかく。webで新聞社のサイトはいつも見ているけれど、たまに実家に帰って新聞紙を眺めると、webとは違う発見がけっこうあるんですよね。webサイト上には掲載されていない記事とか、掲載されていてもぜんぜん注目を浴びてない記事とか。で、webよりも新聞紙をメインで見ているシニア世代とかは、こういう記事をもとに身近な人との世間話を広げているようで、文化圏の形成のされ方が自分(や自分の周りの若い人たち)とは違う、という思いがあります。(ここ、主なサンプルは自分の両親だけなので要検証ポイント…)
紙メディアの縮小はもうずっと前から叫ばれているわけだけど、紙メディアをベースにして生活している人たちも世間にはいるわけで、そういう人たちと自分が接点を持ち続けていくのに「あらたにす」がちょっと役に立ちそう。というのが直感的に感じたこと。(ちなみにこの1週間は中国ギョーザの話題ばかりでした)

新聞メディアの「押し付け」性

それは確かに感じる。否定はしない。でもこのサイトだけを丸呑みに信じなければよいのではと。「あらたにす」以外のニュースサイトも見てれば適度な距離を保った付き合い方ができると思います。

ネーミング

そこはスルーでw。大手広告代理店が絡んでそうなネーミングだなーとは思う。

 

関連

メディアの記事(朝日日経読売による自社記事的なものは除く)

 

ブロガーさんたちの反応いくつか。どれもそれぞれ読み応えあります。