本読んだ。「すごい会議」「金持ち兄さんの王道」
毎年まいとし、年末年始はやることもなくごろごろ過ごして、年明けの日常がもどってきてからようやく火がついてくる自分。今年も例に漏れず、正月&3連休が終わってから読書欲に火がつきました。とりあえず昨日今日で3冊読破+4冊目に挑戦中。
忘れないうちに感想をめもめも。
すごい会議
- 作者: 大橋禅太郎
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2005/05/18
- メディア: 単行本
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コーチング、のなんとなくな概念は知っているが具体的なテクニックはよく知らない自分。この本に書かれていることがコーチングといえるのかどうか分からないが、会議の司会者、はたまた企業経営のアドバイザーという第三者的な役割に立って、主役である自分以外の参加者たちのパフォーマンスを最大限に引き出していく、そのためのノウハウが詰まりまくっています。
さまざまなテクニックの、小手先の手順とその裏側にある意図とが、具体的な事例をとおしていくつも紹介されています。とても端的な表現がおおく読みやすく、頭にも入りやすかったです。
表題どおりの「会議のパフォーマンスを上げる」ということはもちろん、チーム全体のモチベートを確固なものにしたいとき、あるいは自分自身のアタマのなかを整理して自分のやる気を引き出したいときにも、この本で書かれていることが役に立つんじゃないかなぁと思います。
- 自分もなにかやってやろう、自分の力が全体のパフォーマンスに寄与するんだ、という万能感を自覚する。させる。
- 都合の良い事実を思い返して、まずは「よい雰囲気」「イケる感じのムード」をつくる。
- 現状の問題点をリストアップする。そして、それらを「どうすれば改善できるか」という文章に言い換える。こうすることで初めて、打開策をかんがえるきっかけになる。(そうするまで人間は打開策を考えようとしない)
- 今後の目標を明言化する。さいしょは概念的なイメージで。そしてそれをこまかく分解して、具体的な行動ToDoにブレイクダウンする。その検討過程は全員参加で!自分たちでその計画を作ったんだ、という参加感・共有感が大事。
- 会議の95%は無意味な「コメントの交換」に使われている。これを「明確化のための質問」「代替案の提示」「リクエスト」の3つだけに絞ると会議の効率が20倍になる!
- ToDoをつくったあとの実行フェーズも大事。進捗の相互チェック(ダブルチェック)と、それをみんなで共有することを、頻繁に継続的におこなうこと。
途中に出てくるエピソードで、上記のような方法で経営危機を乗り切るToDoをたてて、つぎつぎに発生する困難をみんなでどうにかのりこえようとしているその真っ最中に、中心的役割のひとが突然会社を辞めると言い出したくだりが紹介されています。
この話がけっきょくどうなったのか、文中にはっきりとは語られていないですが、直感的ないやな感じが事前に漂うはず、そういったものを日々いろんな意味で整理整頓や掃除をしっかりしないといけない、ということが自戒気味に書かれています。
金持ち兄さんの王道 専門家をカモにする人・される人
- 作者: 藤田憲一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
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自動車や不動産の売買をネタとして、大きい買い物(投資)の考え方や戦略を説いている本。
値がつかないような安ーい物件を購入して、付加価値を創り出して、そして元値より高く転売する、というやり方を繰り返してこの著者は財を成したそーです。その実体験に基づいたお話。とりあえず読みやすかったです。
- 専門家に任せていいのは「情報の提供」と「労働」。考えることや判断することは任せちゃいけない。
- 「専門家」の多くは、マニュアルにのっとった事務的効率的な対応をしてくる。
- 専門家のマニュアルの「うそ」を見破るには、自分のアタマで考えることが必要。
・・とはいえ、専門家の意見の是非を自分で判断できるくらいの背景知識は自分もベンキョウしないとならないよな。。。
あと、おもしろいなーとおもったのが「経験マーケティング」というコトバ。
モノを所有する喜び、ではなくて、それを購入することで得られる「経験」をウリにすること、だってさ。ようは「お金で買えない価値がある」のマスターカードCMみたいなものか? …言われてみればiPodのCM(パステルカラーを背景に人影が踊ってるアレ)も、iPodを持つことで味わえるエクスペリエンスを訴求してるんだなぁ、とか思ってみたり。