本読んだ。「リクルートのDNA」

リクルート初代社長江副さんによる、リクルート社立ち上げ時期の回顧録、のような本です。

 


リクルートのDNA―起業家精神とは何か

リクルートのDNA―起業家精神とは何か



 

今でこそ会社規模も大きくなり、それでいてホットペッパーR25のような新事業がヒットしていたり、なにかと元気のある会社ですが、もともとは江副さんが学生卒業直後に立ち上げたベンチャー企業のようなもの。時代はだいぶ過去の話ですが、でもそれでも、いまも通用する話が盛りだくさんです。

 

卒業生が各所で活躍していて人材排出企業と呼ばれているゆえんとなる企業風土の話や社内制度の話。
リクルート社創業期から情報誌を1つずつ打ち出してくる過程での苦労話。バブルの波に乗って自社ビルを増やしていったときの経営戦略的な話。
数多くの新規事業の成功話、失敗話。そんな会社組織をプロデュースしてきた社長としての信念の話。
どれも、読んでいて胸が熱くなるような話ばかりでした。
現代でははてな社長jkondoさんなんかが良い意味で「へんな社長」と言われたりしてますが、それ以上にとっぴなことをいろいろやってくれてるみたいですよ、この人。

 

やっぱり自分はこーいう、バカみたいに熱いことがスキだなー。

 

  • 世の水準より高い給料体系にする。本社ビルを銀座に構えることも、社員のモチベーション向上に有益だった。このへんの従業員を優遇(?)するところはgoogle社の考え方にも通じるよね。
  • 社内報がたくさん。社内組織ごとに50を超える社内報で、経営陣批判も含めたオープンな組織風土作り。これって現代だと社内ブログの目的と通じるものがありそう。
  • 情報誌はやがて紙からオンラインになっていく、と1970年台から視野に入れていた先見性。そして電算写植システム・DTPの自社開発。
  • 「デザインに人を魅きつける大きな力があることを知った」
  • 安比高原スキー場って、リクルートがつくったものだったんだ!

 

ほか、なにかと今の自分とシンクロするような話が多かったです。リスペクトするようなことばかり。これはおすすめ。