ヴァル研究所 「駅すぱあと」各製品に"二酸化炭素総排出量"情報を収録

http://ekiworld.net/topics/2005/0905.html:title「駅すぱあと」各製品に"二酸化炭素総排出量"情報を収録

今までの「時間順」「運賃順」「定期順」の経路探索に加えて、新たに二酸化炭素排出量順(「CO2排出量順」)の探索ができるようになります。


だ、そうです。


学生のときにかなり似たテーマで研究論文を書いたので、このニュースはなんだかノスタルジーを感じちゃいます。


ある場所Aから別の場所Bへの移動手段を考えるとき、経路がいくつかある場合に人間はどんな基準で判断しうるか。

ふつうは、時間最短とか乗り換え回数が少ないのとか交通費が安いものとか、となるわけですが、「経路によって環境負荷が異なる」という前提があったときに、はたして人間は「もっとも環境にやさしい経路」を選択するだろーか。


時間とお金の関係なら、すでにけっこう研究されてるんですよね。
たとえば自動車の場合、渋谷から霞ヶ関まで、一般道だと20分、首都高つかうと15分、なんて電光掲示がよくありますが。5分早く到着するためにあなたは首都高通行料700円払いますか?なんてアンケートをとると、人間の判断の分布が見て取れます。

この類のデータをもとにして、「この場所に電光掲示板を設置したときの、渋滞緩和の効果」なんてのをシミュレーションできたりするわけですね。


しかーし。これの環境負荷版はとんときいたことがない。ちかいものだと「環境にやさしい家電製品が、普通の家電製品より5000円たかい値段ですが、果たしてあなたはどっちを買う?」なんてアンケート調査はいくつかあるようですが。



この駅すぱあとは、今年の12月からYahoo!路線検索で利用できるようになるらしいです。大勢の人の目に触れるようになったときに、はたして世にどういう変化があるか。いまから楽しみです。